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2008年8月31日 (日)

リングイーネ

やっと朝から晴れ間が見えたのでストップしてた現場へと

勇んで木春パパに電話してみる。

長い呼び出し音のあと、繋がった途端にハイテンションで

「晴れたねぇ!行きましょうよ現場!」とふってみると、

「あ。ごめん。免許の書き換えに向かいよるんよ。」だって。

またもや後日に持ち越された現場ではあった。

TVをつけると24時間のイベントである。

性格のひねくれた私は、収支報告があいまいになっている

最近のイベントに批判的になってしまう。

もともとは、芸能人の高額なギャランティーをボランティアに

充てたいという紳士的な取り組みだったはず。

いつの間にやら、お涙ちょうだいを列挙して売り出し中の芸能人

を前面に押し出すバラエティー番組になりさがったと思うのは

私の、うがった考えだろうか?

そんな風潮に嫌気がさして発起人の欽ちゃんは手を退いたように

思えてならない。

そんなことをボヤいていると「おとーさん。それ三回目。」と

次女にツッこまれる。

さて、フリーになった私は即座にイタリアン・シェフに変身する。

「簡単なものでいい。」というリクエストにお答えして。

今日はボンゴレ・ビアンコ。

ボンゴレ(あさり)ビアンコ(白)。あさりの白ワインソース。

あさりから出るダシを大切にするためにパスタはリングイーネ。

小さな舌という意味をもつ楕円形のパスタである。

スパゲティより少し太め。

この他パスタと一口に言ってもソースとのからみ具合や

食感を考慮して、多種多様なものがある。

このあたりの知識は敬愛する西川治先生の著書で拝読した。

さてアサリを水洗いしてにんにく、鷹の爪を刻んでおく。

たっぷりの塩を入れたお湯でリングイーネを茹でている間に

オリーブオイルでにんにく、鷹の爪を弱火で。

アサリと白ワインを投入して落し蓋をする。

あとは硬めに茹であがったリングイーネと茹で汁少々を

加え、中火でソースにからめるだけ。

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何を作るにも便利な愛用の中華鍋である。

塩加減も丁度いいので、器に盛って黒コショーとバジルを。

香りのいい香草なのでトマトソースにもよくあう。

はいっ。簡単なもの。出来上がり。

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どうよ?え?どうなのよ?

…。「んま。」ぢゃ無いでしょっ!「ボーノッ!」でしょ!

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2008年8月28日 (木)

コンビニにて。

夕方に必要に迫られて近くのコンビニへ。

変なこだわりかも知れないが、どうしてもコンビニに

慣れてしまうことの怖さを常に意識する。

24時間営業というのは確かに便利な一面はあるものの、

礼節を重んじる日本人の気質を希薄にした事実は否めない。

その昔、日没にまにあうようにとメロスは走ったが、

現代では「どうせコンビニがあるっしょ。」といった具合で、

お天道様に対する畏敬の念が薄れてしまっている。

いやはやすまぬすまぬと己を恥じ入りながら必要な物を

レジへと。

先客がいたので後ろに並ぶものの、ちと様子が変だ。

坂本スミ子のように部分脱色した長髪の若者が私の前

に並んでいた。

違和感を感じたのは髪の毛の色だけではない。

なんと、その坂本スミ男は、並んでいる最中にポケットから

取り出した携帯電話を掛け初めたのである。

「袋、お分けしたほうがよろしいでしょうか?」

当然、店員の呼びかけが耳に入るはずもない。

最近では慣れっこになっているようで若い男の店員は

黙々とレジをこなしている。

終始電話で話し続けつつ坂本スミ男は、お釣りを受け取り

その場を去った。

「接客中に電話されると困るよねぇ…。失礼な。」

商品をレジに置きつつ店員に語りかけると、接客マニュアル

には載ってない私の言葉に面食らったのか、一瞬、背筋を

伸ばしてのけぞった。

親指で表を指しつつ「殴っておこうか?」と続けると、

旧友に会ったかのような人懐っこい笑顔が見て取れた。

私自身は商品を受け取るときに必ず「ありがとう。」と言う

ことを心がけている。

仕事とはいえ、向き合っているのは人間なのである。

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2008年8月24日 (日)

Alone again

一ヶ月に及んだ土日限定の四国行脚の現場が終了した。

日曜日の高知が最終の舞台となる。

回を重ねるごとにチームワークを増し、めざましいスピードで

こなしていった。

高知市内の現場を終え、途中レストランで食事を済ませて

安芸へ。

オーラスの現場で作業をしていると、かすかに潮風が香る。

手を止めて耳を澄ませば…潮騒さえも聞こえるではないか。

サザンの「希望の轍」のイントロが脳裏をかすめる。

いても立ってもいられず、作業終了後、裏のフェンスを乗り越えた。

路地を抜けるとすぐに視界はひろがった。

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「moukunよ。よーみとーせ。これが海ぜよ。」

スケールも大きく弧を描く水平線を眺めて半開きの口で

立ち尽くす、ちっぽけな私がいた。

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Alone again

http://jp.youtube.com/watch?v=D_P-v1BVQn8

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2008年8月23日 (土)

Change the World

高松での現場にむけ、K氏のステップワゴンに皆と乗り込んだ

とき、丁度カーナビのTVで「めざましテレビ」が始まった。

途中、豊浜SAでトイレ休憩をしたにもかかわらず、7時過ぎ

には現場に到着していた。

この一ヶ月というもの、土日は同じ作業を繰り返していたので、

皆、要領を得たもので、それぞれが散らばって黙々とこなして

いく。

私も自分の道具を用意すると、持ち場につき、おもむろに携帯

を取り出した。

木春くんがMP4ファイルに変換してくれた音楽が、すでに相当

の数内蔵された中から、今日の気分はエリック・クラプトン。

手早く再生を操作して、胸ポケットへと戻した。

情感のこもったギターの音色とともに作業開始である。

もし世界が変えられるなら
君の宇宙の光になろう
君にも 僕の愛が素敵なものだとわかるさ
世界が変えられるなら」

手練れの獅子が集まったのが功を奏して、3時くらいまでの予定

が昼前には終了してしまう。

帰路である善通寺にも用事があったが、時間の区切りがいいので

昼食へと向かった。

それにしても讃岐にはうどん屋さんが多い。

街角のローソンでさえ「酒・たばこ・うどん」なんて。(うそうそ。)

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善通寺での用事を済ませ、帰路についたのが2時。

BMWもベンツもシニアカーに見える程、加速を続けるK氏。

助手席で冗談を言っている間に松山城が見えてきた。

「ああ。こちらは降ったんですねぇ。」

どの程度降ったのかは知り得ないが、そろそろ取水制限を

解除してくれないと、朝、顔を洗うのにも時間がかかる。

さて、明日は土佐の高知である。

Change the World

http://jp.youtube.com/watch?v=fHPWoDsyE6M

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2008年8月20日 (水)

やるならやらねば

喫茶店を経営されてる美人ママから電話がある。

以前、私が作業させていただいたところに車が当たったので

状況を判断して欲しいとの事。

午後から伺う約束をして、昼食の後、煙草をくゆらせていると

「ズド~ンッ!バリバリバリンッ!」

戸外で大音響が鳴り響いた。

何事か?と南の窓から見てみれば二軒お隣りの事務所に

車が突っ込んでいる。

おそらくは来訪した客がAT車のブレーキとアクセルを

踏み間違えたのだろう。

しばらく騒然となっていたが幸い怪我人もいない様子

なので野次馬の無礼にならぬよう素通りで喫茶店へ。

「何処?当てられた処?」

「それがねぇ。…私にもわからんのよぅ。」

よくよく見ると少しキズが見える程度。

「う~ん。わかった。」

ママさんから相手の連絡先を聞き、電話した。

「現場を見た業者ですが。あの程度なら、お詫びを

少し包まれて終了したらどうですか?ママさんには

私から話つけときますよ。」

結局それで一件落着。

ただ私がうろうろしただけであった。

まあ美人ママに会えただけでよしとするか。

自宅に戻った頃には近所の事故現場はガラスも掃き清められてた。

奥様が戸外におられたので「お怪我ありませんでしたか?」

と問うと「怪我はなかったけど大きな音でビックリさせたねぇ。」

と苦笑いされてた。

事務所入口のサッシは歪んでしまい、ガラスは全滅。

なかなかいい試合をした様子が見て取れた。

うんうん。やるならやらねば。

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2008年8月19日 (火)

さんまのまんま

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裏庭で炭火を熾してサンマを焼く。

たちまち、日本人の心の琴線に触れるナイスなスメルが、

あたり一面に広がってゆく。

ほら。

よ~く見ると画面左下あたりに煙が立ち昇ってるでしょ?

どうぞ、その部分に鼻を近づけて香りを嗅いでみて下さいな。

するとどうでしょう。あら不思議。

ほらね。

液晶モニターの香りがしたでしょ?

…あ。イタイイタイッ!

一頃に比べて、冷凍技術及び物流システムの発達に伴い、

こんな片田舎でも新鮮で美味しいサンマが食べられるように

なった。

折りしも原油高騰によるサンマ漁休止のニュースが流れた

ものの、北海道は厚岸の漁師さんたちには是非この難局を

乗り越えていただきたい。

原油のことは私がなんとかするから。

いまにきっと。

それよりも、すだちを絞って美味しくいただくまでは一寸

たりとも気を抜く訳にはいかないのである。

ほら。

グッドなスメルに誘われた近所のネコちゃんが遠巻きに

虎視眈々と、こちらを眺めている。

Photo

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2008年8月17日 (日)

HERO

因果な話で「野良の節句働き。」なんて言葉どおりに

早朝、夜間作業の連続だった。

日頃の行いが悪い証拠である。

それでも、かすかな充足感に浸れるのは他でもない。

全国の人々に、ささやかに誇れる当地のイベント設営に

参加していたのである。

私自身、子供の頃から俳句が好きだったので、是非活性化

していただきたいプロジェクトである。

「恋は・五・七・五」

http://jp.youtube.com/watch?v=3yfdO7LJQkM

言葉を通じて若い世代にも風情や慕情、背徳や退廃、

諦観や無常、恋慕や希望等々をも味わって欲しい。

17文字に集約することによって汚れた自分とピュアな自分との

双方を対比できるとおもう。

それらは等身大の自分と向き合うチャンスでもある。

そんな訳で深夜の商店街での作業であったが…。

少し前とはその風景が一変している違和感にとらわれた。

真夜中の商店街を我が物顔に闊歩するのは若者ばかり。

自由を謳歌するかのように、あちこちで吠える男、酔っ払って

シャッターの前に(ピーッ)する男、ストリートミュージシャン

気取りでアコギをかき鳴らして音痴な唄を歌う男女。

あちこちでのナンパ攻勢…。

嗚呼。なげかわしや。…いつの間に。

あのねぇ。

少し前の日本での実際の、お話です。

御国の為に特攻攻撃に向かった青年が、この

光景を見ようものなら…。

「諸君等にっ!かようなふしだらをさせるためにっ!我々は

命を賭したのではないっ!」とばかりに目を潤ませるのは確実。

どうぞ。叱ってやってくださいな。

私共親世代の指導不足に起因する、テイタラクに御座います。

それにしても観世音菩薩の生まれ変わりのような私にさえ、

暴力的衝動を覚えさせるほどの傍若無人ぶりではある。

これでは…変な事件が横行するのも無理はない。

「親の顔が見てみたいっ!」なんていう俗なセリフがある。

我が娘でさえ、毎日のようにそのセリフを投げたくなるほど

どっぷりと周囲のグレーに浸っている現代。

各種メディアの販促による品格の欠落に起因する部分は

世の誰もが認めるところであり、それらを受容してきたのも私を

含め、大人の責任である。

ゾンビのように深夜の商店街を「イケテルつもり」で徘徊する

「行き場の無い」若者達を眺めて、そんなことを考えた。

私は子供の頃、世の中を救えるヒーローに憧れたものだ。

体長200mもなくていい。

身長も体重も人並みでいい。

あまっさえ、ハゲててもいい。

本物のHEROの登場を待ちわびている。

HERO

http://jp.youtube.com/watch?v=UaRDt4ahm7c&NR=1

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2008年8月10日 (日)

残暑お見舞い申し上げます。

極寒の時期に小学生の男子が半袖、半ズボンの服装で

登校する心境は男子にしかわかるまい。

男の子にありがちな無意味なアナーキズムが頭をもたげて

猛暑の中、黒いポロシャツ、黒いサングラス、黒いスニーカー

に頭には黒いタオルまで装備して現場に臨んだ。

基本コンセプトは「漆黒のダンディズム」という設定だった

ものの、ただひたすらに暑かっただけである。

気前よく晴れ渡った徳島の空はジリジリと、おばかな男を

焼き焦がしてくれた。

それでも阿南から合流したチームが予想外に早く到着して

くれたおかげで想像以上に早く終了できた。

帰り道はO氏のハリアーのコクピットに敏腕職人のS氏が

座る。

「加速を体験してみたい…。」とアクセルを開けた。

倫理上時速180Kmまでの表示となっているメーターは簡単に

振り切れ、後方にGを感じつつ、200Kmはオーバーして

いる様子。

高松自動車道を松山に向かって滑るように白い塊が初秋の風を

追い越す。

車中では定番の前川清が流れていた。

疲弊した身体には演歌の情念がすんなりと吸収される。

男と女。来し方、行く末。私の人生。…。

それにしても讃岐平野というものは神様がいたずらに

手遊びで設えたとさえ思わせる可愛い山々が多い。

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そんな風景の先にも衰えを知らぬ積乱雲が「元気ですか!」

とばかりに聳え立つ。

上空の青空には「残暑お見舞い申し上げます。」のテロップ

がしっくりとくる光景ではあった。

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前川清のが無かったので中島みゆき「涙」(映像ふざけすぎ。)

http://jp.youtube.com/watch?v=M7pIRu3pU-Y&feature=related

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2008年8月 4日 (月)

なめとんか。

ちょ…ちょと。

違うて。

私が言ったんではないのである。

過去に聞いて頷いた記憶があるって言うただけですやん。

「関西の女性はバカの振りして賢い人が多い。

関東の女性は賢い振りして○○が多い。」。

ひとくくりにすべきものではない。

それは私がよく知っている。

現に関東以北にも私の心を掴んで離さぬ素敵な女性が

沢山おられる。

何故にこんなたとえ話が横行するかを推察するに、やはり

関西人の吉本信仰に端を発するのではないだろうか?

「お前、将来、吉本に行けやっ!」という言葉は関西人に

とって最高の賞賛を意味する。

人を笑わせるという行為において、最も重要な要素が

「おもいやり」であることに関西人は敏感なのである。

人生は決してトレンディードラマではない。

言葉尻だけ捕らえて「ふんっ!何言ってんだか…。」

とモスコミュールに口をつける女性は、やはり苦手である。

やしきたかじん「なめとんか」

http://jp.youtube.com/watch?v=n8p6trKwKhc

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2008年8月 1日 (金)

魔女の宅急便

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♪ちぃ~いさい、こぉろ~は~…

子供の頃には知る由も無かった激痛が襲う。

20年ぶりに腰をやってしまったようだ。

妙な体勢で椅子から立ち上がったときに針で刺す

ような痛みが左の骨盤を貫き、女形のように、よよと

崩れ落ちてしまった。

このような状態を欧米では「魔女のキック」と表現する。

そんな薀蓄をめぐらせつつ、なおもお姉座りのまま、

はたと気付いた。

突然、アタックNo.1のテーマが流れ、ピンスポが当たる。

「だけど…なにかが出ちゃう。だって…男の子だもん。」

そうであった。

思えば小用を足そうと立ち上がったのだ。

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こうしてはいられない。

緩慢な動作で、立ち上がるべく中腰になった時点で再び

魔女の一撃が襲う。

「ぐはっ!」

星飛雄馬の燃える目のまま、糸を断たれたマリオネットと

化した身体は、再びフローリングに叩きつけられた。

因果応報などという言葉もあるくらいで、ここにきてご迷惑

をおかけした人々の怨念が腰を直撃した様子である。

不敵な笑みを浮かべつつ匍匐前進で厠へと向かった。

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